MUSES-TRAP
◆ タイトルについて・・・
“MUSES”とはギリシャ神話に出てくる詩歌・音楽舞踏・歴史など芸術学問を司る女神達のこと。以前からギリシャ神話が好きで、気になっていました。“TRAP”は罠。つまり、“MUSES-TRAP”は“女神達の罠”というイメージです。
◆ 各曲について・・・
1「Guilty or not Guilty?」
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左から、通訳のOlivia Watson、アルバムのメインプロデューサー Bobby Watson、今回のアルバムで協力してくれたRobert(Peewee)Hill、MADOKA |
タイトルどおり、“有罪か無罪か?”
原曲はもっと明るかったのですが、どうしてもダークで荒んでいる人間の心の奥底を描いたような歌詞が出てきてしまって。実はボビー氏にとって、ロック・テイストの曲を作ったのは初めてで「guilty or not guilty?」は難産だったそうです。聴き所は一見希望がなく退廃的ですが、どこかで救いを求めているような詩と、迫力のあるドラムはメタルロック界のメガデスのニック・メンツァが叩いています。ボビーさんの友人とのことで参加して下さいました。
2「奇跡〜reincarnation〜」
これはレイ氏とボビー氏の共作曲。綺麗で明るい曲調なので、今まで自分が書いたことのないようなロマンティックな歌詞に仕上がりました。
〜reincarnation〜のサブタイトルは、“生まれ変わっても、また同じ人と出会いを繰り返す”という輪廻転生をイメージ。
恋愛以外でも、いろいろな人との出会いは、まさしくミラクルな出来事です。
3「Red Heat Heaven」
曲を聴いて、まず頭に浮かんだのは南国のイメージ。開放感のある海辺で楽しく遊ぶカップル、一時のアバンチュールを楽しんでいる感じの歌詞の内容は、6曲目の「I can’t stop loving you」とは対照的ですね。こういう雰囲気の歌詞を書くのも、こういうジャンルの詩を書くのも初挑戦。
4「Sweet Dreams」(カヴァー)
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2曲プロデュースしてくれたSteve Harveyとの2ショット |
ユーリズミックスの大ヒットナンバーですね。この曲、私が生まれる前に全米大ヒットしていたのですが、曲はなんとなく知っていて、グラミー賞のDVDを観てから更に大好きになりました。
女性ボーカルのAnnie LennoXがなんと、エルビス・プレスリーのもみ上げ&コスプレ男装姿で授賞式で歌っていて、かっこいい!! あの時代にそれをやってしまう心意気がステキ!!
Steve Harvey氏がアレンジです。
5「Hella Good」(カヴァー)
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Steveの息子 Oceanと |
最近、L.Aの若い子達の間で人気の、グウェン・ステファニー(NO DOUBT、Vocal)のナンバー。パワフルさと、健康的なセクシーさとを兼ね備えたグウェンは大好きで、今回カヴァーする事になりました。
Steve Harvey氏がアレンジです。
6「I can’t Stop Loving You」
♪I can’t stop loving you♪のフレーズは、レイ氏のデモの中に既に入っていて。あまりにも見事にハマッていて、私が原曲を聴いて浮かんだイメージと合っていたので。歌詞の内容は、情念の愛というか…(照れ笑)。アレンジもどんどんセクシーな感じになっていって、レイ氏から“吐息も入れてみよう!”との提案が。何事も経験だ!とトライしてみました。セクシーボイスの王者のレイ氏から“Oh,sexy!”とお墨付きいただきました。曲中、“Fu〜!”って入ってるフェイクはボビー氏&レイ氏の声。あの声を聴いていただければ、レコーディング中、彼等も、どれだけノリノリだったか?を察していただけるのではないか、と。
7「セレネ〜月の女神〜」
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左から、Ray Parker Jr.、MADOKA、Bobby |
原曲はフランスのクラッシック作家・サティの「ジムノペディ第一番」。この曲をCMやいろんなところで耳にして、自分の中では月の印象があったので、ギリシャ神話に出てくる月の女神の名前“セレネ”とタイトルを付けて歌詞を書いたのです。その後、いろいろ調べてみたら、「ジムノペディ」とはギリシャ神話のアポロン(太陽神)を讃える祝祭のことだと知ってビックリ。歌詞では、報われない悲しい恋愛を日本の古典的なイメージで書いています。ソウルリズムをベースに琴と尺八で更に、幻想的な世界観、和風なアレンジ、月にまつわる歌詞から、かぐや姫を連想される人がいるかも…。
原曲はあちこちでヒーリング楽曲として、妊婦さんの胎教音楽にもセラピーでも使用されているそうです。私もお腹の中にいた時、聴いていた記憶があるような、ないような。。。実際にレコーディングの時、リラックスして眠くなってしまいました(笑)。
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